「不動心」育成ブログ

自分はダメだと感じている人は、実は向上心のある人。自分の弱さを知っているからこそ、人に優しくなれる。自分本来の素晴らしさを発見し、どんな環境にも動じない「不動心」を育成するブログです。ツイッター@shirota_usao

非常識が生み出す大二極化時代

◼︎勝ち組、負け組が現れる「消費の二極化」

中間決算から見えてきた業界の明暗http://matome.naver.jp/m/odai/2138145573593395201
 上記の記事は、消費の二極化について非常にわかりやすくまとめられていていた。
 
私が大学生だった頃は、洋服もデザイナーズブランドが流行していて、ファッション雑誌に掲載される服や靴を追い求めてよくショップに足を運んだものだ。当時こういったアパレルブランドを買いに行くのは、たいてい百貨店に入っている店舗かセレクトショップといわれる路面店だった。雑誌に掲載されていた服をいち早く身につけることは、オシャレ感度の高い学生の中にあってはかなりの優越感に浸ることができ、バイト代の大半を洋服や身の回り品に使い込んだものである。
(まあ、今となっては休日のジャージ姿が定番となり、見る影もなくなったわけだが…。)
 
しかしながら、ユニクロやしまむらに代表されるファストファッションが大流行する今日、ひと昔前のようなデザイナーズブランドが低迷しているのは容易に想像がつく。つい先日、大学生の頃よく通っていたショッピング街を通ると、当時あったセレクトショップの数々が跡形もなく消えていた。
 
そうかと思えば、都市部の百貨店では高級品が好調に売れており、業績が上向いているところもあるという。アベノミクスの円安・株高効果を背景に宝飾品など高級部門の売上が業績を押し上げているそうなのだ。
 
まさに消費な二極化が進行している。
 
これだけあらゆる業界で消費の浮き沈み、勝ち組と負け組がはっきりしてしまうと、時代の移り変わりをしみじみと感じずにはいられない。きっと変化の兆しの真っ只中にいる人は(今のままで大丈夫なのか。)という焦りが頭をもたげているのではないだろうか。
 

◼︎二極化、もう一つの要因

二極化というものは富裕層と貧困層の格差の上に成り立つと一般的には考えるられている。日本に見られる格差社会はまだましなほうで、諸外国ではその開きはもっと顕著だ。とはいえ、日本もバブル期のような一億総中流という考えは遠い過去の話で、自分が身を置く業界の立ち位置によっては、勝ち組、負け組がかなり鮮明になってきていると言わざるをえない。
 
では、消費の二極化は単なる貧富の差によって生まれているのであろうか。
 
私は、近年になって急速に消費者の目が肥えだしていることもその要因だと思っている。収入が相対的に低い人でも、ある商品に価値を見出せれば、たとえ高級品であっても購入する。目が肥えるとは商品やサービスに対して十分な目利きができることであり、要するに十数年前と比べてそういった人達が爆発的に増加したわけだ。
 
消費者の目が急速に肥えだした背景には、インターネットの普及が大きく影響している。従来であれば、情報を手に入れる経路はせいぜい、テレビ、新聞、雑誌、ラジオくらいのものだったのが、インターネットの登場により、誰もが知りたい情報を瞬時に知ることのできる環境が整備された。今では欲しいものがあればインターネットで検索し、その商品についてかなり詳細な情報を知ることができる。性能をじっくり比較し、日本中で一番安い価格で買うことだって簡単だ。しかも、もっとも信頼性の高い口コミ的な情報もインターネットを通じて得ることができる。こんな夢のような話は、一昔前では考えられなかったことなのである。
 

◼︎今の自分の考えは常識なのか?

しかし便利な世の中になった一方で、その影響をマイナスの形で受けてしまう業態が出てくるのは、自然界の正常な成り行きである。利便性は既得権益をいずれは上回る。いくら保護された業種業態であっても、民衆が感じる利便性の力には到底かなわないのだ。
 
たとえば、家電量販店で業界1位のヤマダ電機が苦戦している原因は、ネット通販に押されているからにほかならない。家電のようにどこで購入しても品質が同じ商品は、余計な経費を抑えられるネット通販が断然有利になる。これを覆すには、実機を触ったり、デモンストレーションを体験できたりといった店頭ならではのメリットを打ち出し、斬新な企画をもって対抗しないことには勝負することすら難しいのだ。
 
従来の慣習や常識が、時代の流れとともに突如通用しなくなることは、これから先も当たり前のように訪れる。そのインパクトたるや、缶ジュースを買うのに駄菓子屋でしか買えなかったところに、いきなり自動販売機が据え付けられるようなものだ。
 
自分の思っている常識が、もしかすると非常識なのかもしれない。これからは、そんな心持ちでいるほうがちょうどいいのかもしれない。
 
変化のスピードを容認し、とらわれの心を捨てる。若い人や無知な人の話にも、しっかりと耳を傾けよう。何事も100%の正解は無いのだ。

貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する

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