「不動心」育成ブログ

自分はダメだと感じている人は、実は向上心のある人。自分の弱さを知っているからこそ、人に優しくなれる。自分本来の素晴らしさを発見し、どんな環境にも動じない「不動心」を育成するブログです。ツイッター@shirota_usao

掃除が人生を豊かにする

興味深い般若心経の解釈

最も馴染み深いお経である般若心経。たびたび出てくる「そわか」という言葉の意味について興味深い解釈があった。法事などでも、あまりお経の意味を考えたことはなかったが、仏教最高の経典は人生の大切な指針を示してくれている。
 
著述家小林正観氏が提唱する「そわか」によると、「そ」は「掃除」を表しているという。掃除をすることで身辺が清められ、福がやって来やすくなる。
 
「わ」は「笑い」。笑っていれば、周囲が明るくなることももちろん、自分の心身にも良い影響をもたらす。笑いは人生を好転させるのに最高の良薬であることは間違いない。
 
最後に「か」は「感謝」の意味。どんな時でも、すべての人、物、事に「ありがとう。」ていう感謝の気持ちを。「ありがとう。」の一言で、人間関係はほとんど解決してしまう。
 
このように般若心経では、掃除、笑い、感謝が人生をよりよく生きる秘訣だと説いている。
 

意外な掃除の効果

私は掃除というのが少し意外だったのだが、その行為を深く考えると、なるほど頷ける部分もある。
 
掃除は、「きれいにする」という目標に向かって眈々と体を動かす。この行動というのは、実は鬱病を治すのにもってこいの思考動作なのだ。
 
鬱病は、自分はダメな人間だという感情を極度に持ってしまうことから発症する。これに対して最大の治療法は、ネガティブな思考をしている余裕がないほど忙しくすることだ。目標に向かってとにかく体を動かしていると、余計なことを考えている暇がない。
 
鬱病への対処法として料理をすることが良いとされているが、これも「美味しいものを作る」という目標に向かって眈々と行う作業だ。しかし、目標達成するという意味では掃除のほうに分が上がる。第一、マズいものを作ってしまう程度のリスクはない。掃除はすればするほどキレイになるので、どこまでいっても目標達成ということになる。
 
暇な時間があれば掃除をしよう。自分の身の回りをキレイにしたら、今度は他人のところや公共の場をキレイにしていこう。しかも、心の中で「ありがとうございます。」と唱えながら。そのうち他人から感謝の声をかけられることがあるかもしれない。その時は思いっきり笑顔で返すのだ。
 
この掃除こそが人生をより良い方向に導いてくれることだろう。それだけ他人に喜びの種を蒔いているのだから100%間違いない。

超訳 般若心経 “すべて”の悩みが小さく見えてくる (知的生きかた文庫)

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