「不動心」育成ブログ

自分はダメだと感じている人は、実は向上心のある人。自分の弱さを知っているからこそ、人に優しくなれる。自分本来の素晴らしさを発見し、どんな環境にも動じない「不動心」を育成するブログです。ツイッター@shirota_usao

① ネガティブ思考がやめられないのは当たり前

「ポジティブに考えよう」という何となくカッコいい言葉

私は数年前までかなり深い精神疾患に苛まれていました。精神的に追い詰められると、体にもいろいろと不調をきたし、呼吸することさえまるで鉛のように息苦しくなってくるのです。ネガティブ思考の人間はとにかく朝がつらく、目覚めるというよりもどちらかというと負の想像のようなものにうなされて起きてしまうという感覚です。

 

 一体どうしたらポジティブ思考になれるのか?  
昔はこんな自分じゃなかったのに・・・。

 

ネガティブ思考を止めたい一心で、当時はその類の本をよく買いました。ところが、どの本もだいたい内容は似通っており、要約すると「度が過ぎるほどのポジティブな思考が運命を好転させるんだ」といったことが書かれています。

 

ポジティブ思考が人生をより良いものにし、多くの運を引き寄せるというのはなるほどその通りだと思います。しかし私の場合、「ポジティブであらなければ!」と無理やりにも奮い立たせて日常を送ったところで、やはり空虚感を満たされることはありませんでした。

 

 結論から言いますと、「自分はポジティブな人間だ」と無理矢理に奮い立たす行為は、残念ながら全くの無意味です。それは、ポジティブ思考の表面上のお題目だけを理解して、ただ単に言葉や態度だけで表現しているに過ぎません。まさに焼け石に水状態なわけです。

 

 なぜあの人はいつもポジティブなのか?

中には、ちょっとじゃそこらじゃへこたれない超ポジティブの人間がいます。私の友人にもそういうタイプがいるのですが、もし自分がその友人と同じ経験をすれば、たぶん心臓が破裂するだろうなと思うようなことでも、なぜか常に平然としているのです。
以前に一度、なぜそれほどポジティブでいられるのかと聞いたことがありました。

 

「ネガティブに考えると本当にその通りになってしまうから。「思い」の力は強いので、言葉でもなんでもポジティブにする癖をつければ、運が開けてくる。」
友人はこのように答えました。

 

私は、以前に読んだ本と全く同じことを言っていると思いました。そして、たぶんこれが正解なんだと納得しました。
しかし一方で、こういったポジティブ思考ができる人間は、多分に先天的な能力であることを確信しました。

 

たとえば仮に、ある親戚に300万円を貸したところ、そのまま消息不明になったとします。
私であれば、金槌で頭を殴られるほどに気が動転し、残念やら悔しいやらでしばらくの間ずっと気が病んでいることでしょう。
しかし私の友人であれば、たぶん落ち込むのはその日だけ。翌日にはけろっとして、何事もなかったかのような態度でいることは容易に想像がつきます。
この場合、私と友人の経済力は同等という前提条件の話ですが、同じ出来事にもかかわらず、これほど両者の感覚や思考は違ってくるのです。

 

それでは、ポジティブ思考は後天的に身に付けることは無理なのでしょうか。

 

実はそうではありません。
ポジティブ人間や自己啓発書がいとも簡単に言う「思いの力が人生を作る」というフレーズの意味を深く紐解き、その思考ルーチンを解明することで、どんな人でもポジティブ思考になれるのです。

 

 

バカポジティブ (ヴィレッジブックス新書 6)

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