「不動心」育成ブログ

自分はダメだと感じている人は、実は向上心のある人。自分の弱さを知っているからこそ、人に優しくなれる。自分本来の素晴らしさを発見し、どんな環境にも動じない「不動心」を育成するブログです。ツイッター@shirota_usao

なぜ大半の企業がブラック企業なのか

ブラック企業の事情

 
・グレーゾーンな条件での労働を、意図的・恣意的に従業員に強いる。
・長時間労働(サービス残業)を従業員に強いたりする。
パワーハラスメントという心理的、暴力的強制を常套手段としている。
 
ブラック企業の主な特徴である。
 
過酷な労働から鬱病を発症したり、最悪の場合は過労死や自殺に至るケースも出てくるなど、ニュースでも頻繁にブラック企業を目にするようになった。日本の99%が中小・零細企業と言われる中、社名を公表されていない潜在的なブラック企業はそれなりの数に上ると思われ、早期の法整備が望まれている。
 
しかし、日本のほとんどの企業は多かれ少なかれブラック企業の要素を持っていると私は実感している。
 
サービス残業ブラック企業の定義だとすると、ほとんどの企業が抵触するだろうし、パワーハラスメントの問題にしても、当人の受け取り方次第で精神的苦痛の度合いは異なるだろう。たとえば、定時で帰りたいにもかかわらず、上司が残っているので帰りづらい雰囲気はよくあることだ。これは広義のブラック企業といえるのか否か。
 
決してブラック企業を擁護するわけではないが、雇用側と労働者側の双方の立場を理解することが大事だ。
 
創業経営者となると、事業に対する思い入れが強く、四六時中ずっと仕事のことを考えていたりするので、それに同調できない従業員を歯痒く思う心理は拭えない。故意にプレッシャーを与えることで、何事にも臆さないタフな人材を育てたいという意図が存在することもある。そういう社風であれば無理難題は当たり前で、「できない。」ということを言おうものなら、矢継ぎ早に怒号が飛んでくるのだ。
 
私が思うに、サラリーマンは、会社からの抑圧にある程度耐えることで、毎月の安定収入を得ている。あきらめの境地とでも言おうか、いい意味での開き直りは大切だ。しかし、馬車馬のように自分の精神まで売り渡す必要はない。
 

ここはブラック企業だと感じたときの心構え

 
要するに、会社に頼るのではなく、しっかりとした心構えが必要なのだ。「今の職種は果たして自分に向いているだろうか?」と自問し、自分と向き合う時間を作るべきである。
 
たとえば、私はどちらかというと企画立案やWEBサービスなど黙々と考える仕事が向いていると自分で思っている。しかしその適性に気付かないまま、自分は営業しかできないと信じ込み、営業職に就いたとする。当然、営業成績は人並み以下。そこそこ厳しい営業会社であれば、上司から執拗に詰められたり、罵声を浴びせられた挙句、精神衰弱に陥ってしまうことだろう。私はその会社をブラック企業だと批難するに違いない。
 
忘れてならないのは、ブラック企業といえども社長一人で仕事を回しているのではなく、幹部や管理職として働く人もいるということだ。そういう人達にとっては、その会社はブラック企業でも何でもなく、むしろ天国とさえ感じていることだろう。
会社の業務、職種、社風が自分にピタリと合い、それに見合った会社の評価があれば、それはブラック企業ではないのだ。
 
このように、ブラック企業とは非常に曖昧な存在で、あくまで自己の判断基準の上に成り立っていることがわかる。
 
自分の適性に合っていれば、多少の残業も苦にならないだろうし、帰宅してからも仕事のことを考えるのに何の違和感もない。意識が集中している分、業務上のミスも減ることだろう。
逆に、自分の適性に合っているのかどうかもわからず、たまたま就いた職種にまったく魅力や面白みを感じられなければ、自らの手でブラック企業の烙印を押してしまうことになるのだ。
 

自分を知ることからはじめよう

 
しかし、いざ自分の適性を知ろうとすると、それは意外に難しい。
 
学校を卒業して、就職活動となれば、とりあえず営業職を志望した上で募集企業を探したりする。就職氷河期では思うように内定が取れず、とにかく入社することが目的化してしまう。そして30代、40代になっても自分の適性が何なのかがわからず、いたずらに時が過ぎてしまうことはとても多い。
 
しかし今からでも遅くない。自分の適性が何なのかを知るように努めよう。
 
・小さい頃によく人から褒められたりしたこと。
・自分ではそれほどすごいと思わないけれど、よく人から感心されるようなこと。
・苦もなく長時間続けられること。
 
もし思い当たる経験があるなら、それは極めて適性の高い分野といえるだろう。
 
自分のことをよく知り、職種という方向性をちょっと変えるだけで、上手く事が運び、人生が好転することは往々にしてあるのだ。
自己内省から適性を知り、ドン底から這い上がることができたのは、他ならない私自身なのである。
 
決して遅くない。年齢は関係ない。まずは自分を知ることからはじめよう。
 
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす

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